iDeCoの加入者区分変更|50代無職が第2号から第1号への手続き実例

iDeCoの加入者区分変更 年金
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退職後、無職となった場合は、iDeCoイデコ・個人型確定拠出年金)の加入者区分変更手続きが必要です。私の場合、会社員時代に国民年金の第2号被保険者(企業年金がない会社員)として加入し、拠出限度額は月額2.3万円でした。その後、52歳で退職し50代無職となったので、第2号被保険者から第1号被保険者への切り替えを行いました。本記事では、実際の手続きの流れや注意点を具体的に解説します。退職を控える方や手続きを検討している方の参考になれば幸いです。

iDeCoの基本

加入者区分の種類

iDeCoは加入者の職業や年金制度に基づき、以下の区分に分かれます。
退職して無職になる場合、第2号加入者から第1号加入者に変わります。

  • 第1号加入者:国民年金の第1号被保険者。自営業者、学生、農業・漁業従事者など、自分で国民年金を納付している方。
  • 第2号加入者:国民年金の第2号被保険者。会社員や公務員など、厚生年金の被保険者の方。
  • 第3号加入者:国民年金の第3号被保険者。第2号加入者に扶養されている配偶者。
  • 第4号加入者:国民年金の任意加入被保険者。

加入者被保険者種別変更届(第1号被保険者用)

掛金の変更ができます

加入状況変更時は5,000円~68,000円の範囲内(1,000円単位)で変更可能です。変更しない場合でも金額を明記する必要があります。無職になり収入面を考慮してこのタイミングで変更可能です。iDeCoは年金として60歳まで資金を引き出せないことを条件に節税などのメリットがあるため、解約するには厳しい条件がありますので、今回の種別変更届の際に、掛け金額の減額で対応しましょう。

国民年金の付加保険料400円をプラスで納付する場合は、400円をふくめた上限です。1,000円単位になるので上限が1,000円下がります。国民年金基金を上乗せしているひとはその金額を含めた上限です

加入状況などの変更は、毎月の掛金の変更回数の縛りはないが、掛け金額だけの変更は年一回です。

手続きは速やかに

iDeCoの掛け金引き落としに関して、年金加入状況(第2号被保険者から第1号被保険者への変更など)が「国民年金基金」や「ねんきんネット」の登録情報と一致していない場合、引き落としがスキップされる可能性があります。この場合、スキップされた分を遡って引き落とすことはできません。そのため、必要な変更手続きは早めに済ませることが重要です。特に月末退職後は翌月14日までに申請しないと、引き落としがスキップされるリスクがあるため注意してください。

第2号加入者から第1号加入者へ変更手続き

手続きは、各自が加入しているプランの運営サイトを必ずご確認ください。
私の場合は、「ダイワのiDeCo」に加入しており、記録関連運営管理機関はSBIベネフィット・システムズとなります。

以下の条件に基づいて加入者変更手続きを行いました。

  • 退職日は月末
  • 退職日の翌日に運営管理機関へ問い合わせて申請書をダウンロード・作成し郵送
  • 国民年金の第2号被保険者から第1号被保険者へ変更
  • 掛金の変更はなし
  • 個人で毎月払込
  • 国民年金基金は未加入
  • 国民年金の付加保険料400円は納付していない

本記事で紹介する手続きは、上記の条件を基にした一般的な流れです。条件が異なる場合や詳細なアドバイスを希望される方は、各自が加入しているプランの運営サイトをご確認ください。

提出書類

運営管理機関サイト(私の場合はSBIベネフィット・システムズ)のサポート窓口に、念のため電話で問い合わせ、提出書類、郵送先を確認しました。
SBIベネフィット・システムズの公式サイトから、必要書類をダウンロードしました。

【K-010A号】加入者被保険者種別変更届(第1号被保険者用)

書類の記入

ダウンロードしたPDFをプリントアウトし、以下の内容を記入しました。記入例も掲載されていたため、スムーズに記入できました。

記入内容
  • 基礎年金番号
  • 氏名、生年月日、性別
  • 郵便番号、住所、携帯電話番号
  • 被保険者種別:「第2号被保険者から第1号被保険者になった」にチェック
  • 変更年月日:退職した日の翌日を記入
  • 掛金区分:「0:掛金を毎月定額で納付」に〇(今までと同じ内容)
  • 毎月の掛金額:今までと同じ金額を記入(変更可能)
  • 従前の掛金納付方法:「2:個人払込」に〇
画像:加入者被保険者種別変更届

書類の郵送

SBIベネフィット・システムズの場合、郵送用宛名もこちらからダウンロードに用意されていますので、これをプリントアウトして封筒に貼り付けて郵送しました。

画像:発送書類

その後の確認

無職になった月末、今まで通りに掛金が引き落としされました。また、「ダイワのiDeCo」加入者運用サイトにログインして、変更届が受理されたという通知はありませんでしたが、掛金が正常に積み立てられていることから、問題なく手続きが完了したと判断しました。


まとめ

退職して無職になる場合、iDeCoの加入者区分変更手続きは早めに行いましょう。掛金を見直す良いタイミングでもあるため、ご自身の生活状況に合わせて調整してください。本記事が、手続きの参考になれば幸いです。


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