52歳で自己都合退職し、50代無職となった私は、新しい環境を求めて引越を決断しました。しかし、無職の状態で賃貸契約を考えている方にとって、「審査に通るのか」は大きな不安材料だと思います。私自身も「無職」という状況が審査にどの影響するのか心配でした。
本記事では、私が実際に経験した賃貸契約の流れや、無職でも審査を通過できたポイントについてご紹介します。
結論から言うと、無職でも賃貸契約は可能です。不動産会社の担当者によれば、「引っ越し後に就職する方も珍しくない」ため、無職という理由だけで審査に落ちるわけではありません。ただし、保証人や資産状況など、いくつか重要なポイントが求められることがあります。
※この記事は私の体験に基づいています。審査基準など詳細は、不動産会社に直接ご確認ください。
無職の50代が賃貸契約を実現するまでの道のり
不動産会社訪問
退職前から引越を計画していた私は、無職となった1ヶ月目に賃貸物件をネットで探し、候補をいくつか絞り込んで内見のために不動産会社へアポを取りました。
無職という状況に少し引け目を感じていたので、当日はこぎれいな服装を心掛けて伺いました。
担当者に退職時期や引越の理由、無職である現状を正直に伝えたところ、次のような回答があり、少し安心することができました。

仕事を辞めて、まずは引っ越してから職を探す方も珍しくないですよ。ですから、無職というだけで審査が通らないということはありません。
ただし、保証人を立てる必要性は高くなります。保証人にご兄弟を予定していれば、手続きはスムーズになると思います。
私は、審査時に無職が不利になる場合に備えて、「家賃支払い能力を証明するため、通帳などの資産情報を提示する用意があります」と伝えました。しかし、最終的には提示する必要はありませんでした。
賃貸契約
内見が終わり、翌日に希望物件を決定した後、不動産業者から専用の申込フォームのURLが送られてきました。このフォームに職業に関する情報や保証人情報などを入力する必要がありました。
職業関連項目のみ抜粋 | 記入内容 |
---|---|
職業(雇用形態)/現在の状況 | 無職 |
勤務先名称 | xx年xx月からフリーランスとして模索中です。 |
業種(事業内容) | 就業先無し |
勤続年数 | 0年0ヶ月 |
勤務先年収 | 0万円 |
前勤務先(無職の場合) | 以前の会社名 |
担当者からは、「連帯保証人の入力欄は必須ではない部分もありますが、全ての項目を埋めてください」と指示されました。そのため、保証人情報もこの時点で記入しました。
申込みから約2週間後に、保証会社・物件オーナー・不動産管理部の全ての審査を無事に通過したという連絡が入り、一安心しました。
無職でも賃貸審査を通過できたポイント
今回、無職の状態でも賃貸契約の審査に無事通り、引越することができました。審査に通った具体的な理由は不明ですが、自分の経験を基にポイントを整理してみました。
- 身だしなみと態度
初めて不動産会社を訪れる際は、清潔感のある服装を心掛けましょう。第一印象が鍵となるため、丁寧な言葉遣いや態度も意識することで、信頼されやすくなります。 - 前職の情報を提供
申請フォームには、前職の会社名や勤務年数を正直に記入しました。この情報から、審査側に『退職金があるかもしれない』と想像させ、安心感を与える効果が期待できたと考えています。 - 転居理由を説明
無職の状態で引越をする理由を具体的に説明することも重要です。例えば、『生活環境を改善して再スタートを切りたい』『家族の事情で転居が必要になった』など、納得できる理由を伝えると安心感を与えられます。 - 必要に応じた資産の提示
必要に応じて、預金通帳などの資産情報を提示する準備をしておくと、家賃支払い能力を証明しやすくなります。私の場合は最終的に提示しませんでしたが、準備があることを伝えるだけでも信頼を得やすいと感じました。 - 保証人の準備
無職の場合は保証人の存在が審査通過の鍵になります。保証人不要物件であっても、保証人を用意することで安心材料になります。特に、安定した収入がある家族を保証人にすることで信頼度がさらに高まります。 - クレジットカードの信用情報
保証会社の審査では、クレジットカードの返済履歴が確認される場合があります。私はこれまで返済遅延やリボ払いの経験がなく、信用情報を良好に保っていました。このような実績を積むことも重要です。
まとめ
無職での賃貸契約は不安が伴うものですが、適切な準備と誠実な対応を心掛ければ、審査を通過することが可能です。保証人の準備や資産の提示、前職の情報を正直に伝えるなど、信頼を得られるポイントを押さえて挑んでみましょう。この体験談が、同じような状況にある方の一助となれば幸いです。