52歳の10月31日に自己都合退職し、50代無職になったことで、厚生年金(第2号被保険者)から国民年金(第1号被保険者)への切替手続きを行い、納付書を利用して保険料を支払っています。
本記事では、退職後に切り替えた国民年金の納付書が届くタイミングや、支払い記録について具体的にまとめています。
※厚生年金(第2号被保険者)から国民年金(第1号被保険者)への切替手続きについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
「国民年金保険料」納付の基本
保険料
国民年金保険料は、年度(4月~翌年3月)ごとに金額が変更されます。これは、物価や賃金の変動を反映し、将来的な年金給付の安定性を確保するためです。
最新の保険料や過去の変遷については、日本年金機構の公式サイトに掲載されている日本年金機構の国民年金保険料の変遷をご確認ください。
また、口座振替や前納割引制度を利用することで、保険料の節約ができます。
保険料納付期間の選択
国民年金保険料は、基本的に「納付月の翌月末日」が支払い期限です。ただし、月末が土日祝日や年末年始(12月31日、1月2日、1月3日)に該当する場合、翌営業日が期限となります。
納付方法には「単月納付」と「前納納付」の2種類があり、それぞれ特徴があります。
単月納付制度
- 支払期限:納付月の翌月末日までに支払い。
- メリット:毎月支払いのため、一度に高額を用意する必要がない。計画的に進めやすい。
- デメリット:前納に比べると割引が適用されない。
前納納付制度
- 支払期間:2ヶ月~最大24ヶ月まで選択可能。一般的には6ヶ月または12ヶ月分を前納する場合が多いです。年度初めには「1年前納」や「半年前納」の納付書が送付されますが、「2年前納」を希望する場合は、自分で年金事務所へ問い合わせる必要があります。
また、国民年金切替月に応じて、当年度末または翌年度末までの期間をまとめて前払いする「任意前納」も可能です。 - メリット:一括で納付することで、割引が適用されます。たとえば、12ヶ月分を前納すると、単月納付に比べ約2%程度の割引が受けられます。
- デメリット:一度に高額な支払いが必要となるため、計画的な資金管理が求められます。
納入方法
国民年金保険料の納付は、以下の方法で行えます。それぞれに特徴やメリットがあるため、自分に合った方法を選びましょう。
- 口座振替
指定した銀行口座から自動的に引き落とされる方法です。- メリット
・前納制度の割引額が最も大きい納付方法です。
・納付忘れを防ぐことができます。 - 注意点
・事前に口座振替の申込みが必要です。
・申込時に振替方法(毎月納付・6ヶ月前納・1年前納・2年前納)を指定します。
- メリット
- クレジットカード
指定のクレジットカードで保険料を支払う方法です。- メリット
・クレジットカード利用によりポイントが貯まる場合があります。
・納付忘れを防ぐことができます。 - 注意点
・事前申込みが必要です。
・申込時に納付方法(毎月納付・6ヶ月前納・1年前納・2年前納)を指定します。
- メリット
- 電子決済
納付書をスマートフォンアプリで読み取り、キャッシュレス決済で支払う方法です。- 対応決済アプリ
・au PAY
・d払い
・PayB
・PayPay
・LINE Pay
・楽天ペイ - メリット
・金融機関や窓口に行く手間が省けます。 - 注意点
・一部の決済サービスでは手数料が発生する場合があります。
- 対応決済アプリ
- 電子納付(Pay-easy)
納付書に記載された情報をもとに、インターネットバンキングやATMから支払う方法です。- メリット
・インターネットを利用して、24時間365日手続き可能です。
・銀行窓口の営業時間を気にせずに納付できます。 - 注意点
・振込手数料が発生する場合があります。
- メリット
- 納付書支払
納付書を金融機関、郵便局、またはコンビニエンスストア等の窓口で納付する方法です。- メリット
・納付書さえあれば、手続きが簡単で特別な登録が不要です。
・コンビニ支払いの場合、深夜や早朝でも対応可能な店舗があります。 - 注意点
・支払いに窓口の営業時間や店舗の運営時間が影響します。
・現金または店頭での支払いが必要になるため、都度準備が必要です。
- メリット
「国民年金保険料」支払い記録
無職1年目の年度支払記録
10月末に退職したため、翌月の11月から国民年金保険料の支払いが発生しました。
退職後48日目の12月中旬に「国民年金保険料納付書」が郵送で届きました。納付書には以下の情報が含まれていました。
- 国民年金保険料納付案内書:納付月と保険料額、納付期限が明記
- 納付書:各月分5枚と前納用1枚
- 口座振替手続き用の書類(「口座振替納付申出書」と「口座振替依頼書」)
納付月 | 毎月納付用 | 前納用 | ||
---|---|---|---|---|
納付書 | 納付期限(※) | 納付書 | 納付期限 | |
4月分 | ー | 対象外: 厚生年金加入中 | ー | 対象外: 厚生年金加入中 |
5月分 | ー | ー | ||
6月分 | ー | ー | ||
7月分 | ー | ー | ||
8月分 | ー | ー | ||
9月分 | ー | ー | ||
10月分 | ー | ー | ||
11月分 | 同封 →PayB支払済 (*1) | 12月末 | ー | ー |
12月分 | 同封 | 1月末 | 同封 4ヶ月分 → PayB支払済 | 12月末 |
1月分 | 同封 | 2月末 | ||
2月分 | 同封 | 3月末 | ||
3月分 | 同封 | 4月末 |
※1:11月分について
翌年2月のある日、年金事務所から11月分が未納である連絡を受けました。
前納したことで支払い完了したと勘違いしていました。
11月分納付書からPayB支払を済ませました。
支払い方法と決定理由
納付書が届いた翌日、次の理由で前納制度を使用し、PayB登録したクレジットカードで支払いました。
- 前納制度を利用すると、少しお得に年度末までの保険料をまとめて納付できる。
- 高額なので、手持ちのクレジットカード(ライフMastercard)でポイントを獲得したい。
- 口座振替とクレジットカード支払は、事前申込のため、納付期限に間に合わない。
- 「PayPay請求書支払」や「d払い請求書払い」は、対象クレジットカードは使えないため、除外。
- 「PayB」に決めた理由です。
- Masercardの支払が可能で、クレジットカードのポイント還元がある。
- 国民年金保険料の支払いでは、システム利用料がかからない。
PayBを利用した支払いの手順については、こちらをご覧下さい。
無職1年目後半の次年度支払記録
無職生活をスタートしてから半年が過ぎ、次年度にあたる(4月~翌年3月)分の「国民年金保険料納付書」が4月8日に届きました。
今回届いた書類には、4種類の納付書のほか、次の書類が同封されていました。
- 国民年金保険料納付案内書 (納付月と保険料額、納付期限が明記)
- 口座振替手続き用の書類 (「口座振替納付申出書」と「口座振替依頼書」)
- 国民年金保険料 納付のご案内
- 前納制度による現金納付のご案内
- 納付書
- 単月納付用(1ヶ月ごと計12枚)
- 上期(6ヶ月)前納用
- 下期(6ヶ月)前納用
- 1年(12ヶ月)前納用
2年(24ヶ月)前納も可能ですが、同封されていないため年金事務所へ問い合わせが必要です。この2年前納が最も割引される支払方法です。さらに、口座振替で支払うことで最も割引きが大きくなります。
割引率がお得な支払順位は次の通りです。
- 2年前納を口座振替で行う
- 2年前納をその他の支払方法で行う
- 1年前納を口座振替で行う
- 1年前納をその他の支払方法で行う (今回私が選んだ方法です)
- 半年前納を口座振替で行う
- 半年前納をその他の支払方法で行う
各納付書の納付期限は次の通りです。
納付月 | 毎月納付用 | 半年納付用 | 1年納付用 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
納付書 | 納付期限(※) | 納付書 | 納付期限 | 納付書 | 納付期限 | |
4月分 | 同封 | 5月末 | 同封 4月 ~ 9月 6ヶ月分 | 4月末 | 同封 4月 ~ 翌年3月 12ヶ月分 PayB支払済 | 4月末 |
5月分 | 同封 | 6月末 | ||||
6月分 | 同封 | 7月末 | ||||
7月分 | 同封 | 8月末 | ||||
8月分 | 同封 | 9月末 | ||||
9月分 | 同封 | 10月末 | ||||
10月分 | 同封 | 11月末 | 同封 10月 ~ 翌年3月 6ヶ月分 | 10月末 | ||
11月分 | 同封 | 12月末 | ||||
12月分 | 同封 | 1月末 | ||||
1月分 | 同封 | 2月末 | ||||
2月分 | 同封 | 3月末 | ||||
3月分 | 同封 | 4月末 |
今回の支払いは、比較検討のうえ、1年(12ヶ月)前納を選択しました。支払い方法は昨年と同様、PayBを利用し、4月30日にクレジットカード(ライフカード)で決済しました。
なお、PayBを利用した国民年金の支払い方法については、こちらの記事で紹介しています。
今回の支払いでは、2年前納はさすがに高額すぎることと、失業手当の受給が終了し就職する可能性も考慮して見送りました。
口座振替が割引額が大きいですが、1年前納の口座振替とクレジット(PayB)支払の差額である330円よりも、クレジットカードのポイント還元の方が高額になることから、PayB(クレジットカード)支払に決めました。
実際に利用したライフカードの還元率は、基本ポイント200P(1000円相当)+ステージポイント160P(800円相当)で、合計1800円相当のポイントが付与されました。
なお、前納後に就職し厚生年金に切り替わった場合、未経過期間分は還付される仕組みがあるため、リスクも低いと判断しました。
まとめ
退職後の国民年金保険料の納付について、実際の支払い記録を基に、納付方法や期限、前納制度の活用について紹介しました。この記録が、同じ境遇にある方々の参考になれば幸いです。今後も支払い状況を随時更新予定ですので、ぜひチェックしてください。国民年金保険料は重要な支払いですので、納付期限までに忘れずに支払いましょう。