退職時に会社とやり取りする書類:受け取るもの・提出するもの・返却するもの

退職時に会社とやり取りする書類 退職
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退職を決意した後、書類関係は重要な手続きの一つです。この記事では、私が実際に経験した退職時に会社から授受した書類を、退職前、退職後に分けて紹介します。私は退職後に雇用保険を受給するため、離職票の発行を依頼しました。そのため、退職後に受け取る書類として離職票を記載しています。これから退職を予定されている方の参考になれば幸いです。ただし、手続き内容は各自の状況によって異なる場合がありますので、一例としてお読みください。

なお、会社貸与品(入出カードや身分証明書など)の返却については本記事では触れておりません。

退職時に受け取る書類

1. 年金手帳

  • 受取時期
    会社が保管している場合、退職日までに渡されます。
    私の場合、退職を伝えた数週間後、「退職手続きのご案内」に含まれる形で受け取りました。
  • 概要
    年金加入の記録が記載された手帳です。現在は新規発行されていませんが、既存のものを保有している場合、退職時に会社から返却されます。
  • 使用用途
    • 退職後、国民年金への切り替え時に必要となる場合があります。
      私は、国民年金への切り替え時に基礎年金番号がわかる物として提示しました。
    • 転職した場合、年金手帳を要求されることもあります。
  • 保管の注意点
    年金手帳を受け取った方は、転職した際に年金手帳が要求されるかもしれないので、大切に保管しましょう。
画像:年金手帳

2. 雇用保険被保険者証

  • 受取時期
    退職日までに渡されます。
    私の場合、退職を伝えた数週間後、「退職手続きのご案内」に含まれる形で受け取りました。
  • 概要
    雇用保険の加入履歴を示す書類で、特に「被保険者番号」が記載されています。
  • 使用用途
    • 再就職時に雇用保険の引き継ぎ手続きで使用
    • 新たな職場に就職する際に必要となる場合があります。
  • 保管の注意点
    離職後も7年間は同じ「被保険者番号」を雇用保険再加入時に使います。このため再就職時に企業が雇用保険の引き継ぎ手続きをする際に提出を求められる場合があるので、年金手帳と一緒に大切に保管しておきます。
画像:雇用保険被保険者証

3. 社会保険喪失証明書

  • 受取時期
    退職日までに渡されます。
    私の場合、退職を伝えた数週間後、「退職手続きのご案内」に含まれる形で受け取りました。実際に受け取った会社発行のA4書類は「健康保険・厚生年金保険 資格 喪失 証明書」でした。
  • 概要
    退職後に、健康保険および厚生年金保険の資格喪失を証明する会社発行書類です。
  • 使用用途
    • 国民健康保険に切り替える場合の手続きで提示します
      私は健康保険を任意継続にしたので、手続きでは利用していません
    • 国民年金の切り替えて続きで提示します
      退職後すぐに国民年金加入手続きを行い提示しました
  • 保管の注意点
    健康保険と国民年金の手続きが終わったら不要と思われますが、年金手帳、雇用保険被保険者証と一緒に保管しておきましょう。
    健康保険を任意継続した場合は、資格喪失時に資格喪失証明書が発行されるので、これをもって国民健康保険に切り替える手続きをします。
画像:社会保険喪失証明書

退職時に提出する書類

1. 退職願や退職届

  • 提出時期
    退職の意思を決めたらすみやかに上司へ伝えて、退職30日前までには提出しましょう。
    私の場合、退職約2ヶ月前に提出しました。
  • 概要
    退職の意思を伝える書類で、会社規定に従い退職願退職届を提出します。会社指定のフォーマットがあればそれを使います。
    私の場合は会社規定の退職願に記入して提出しました。詳細は退職届に関する記事をご覧ください。

2. 誓約書

  • 提出時期
    会社から署名捺印が求められた場合、退職するまでに提出します。
    私の場合、退職約2ヶ月前に提出しました。
  • 概要
    退職後の秘密保持や会社の機密情報に関する誓約書です。内容を確認して署名捺印して、会社に提出しました。会社の指示に従いましょう
画像:誓約書

3. 退職所得申告書

  • 提出時期
    退職するまでに提出します。
    私の場合、退職約2ヶ月前に提出しました。
  • 概要
    退職金に関する所得税控除を申告するための書類です。
    私の場合は、氏名住所以外はA欄のみ記入して提出しました。
画像:退職所得申告書

退職後に返却する書類

1. 健康保険証

  • 返却時期
    退職日の翌日すみやかに返却しましょう。
    私の場合、有休消化して退職したので退職日の翌日に郵送しました。
  • 概要
    退職に伴い、手持ちの健康保険証は有効期限が切れます。退職後は同じ健康保険を任意継続するか、国民健康保険に加入になりますので、新しい保険証になります。
    急病時などで通院した場合は、後日手続きをすれば自己負担分以外の医療費が返還されます。

退職後に受け取る書類

1. 離職票

  • 受取時期
    会社に要求していれば、退職後10日前後で郵送されます。
    離職票が退職後になる理由は、会社は従業員が正式に退職になった日の翌々日から10日以内にハローワークへ提出するため、郵送されるのは通常10日前後です。
    私の場合、退職後10日目に「雇用保険被保険者 離職票-1」と「雇用保険被保険者 離職票ー2」さらに、ハローワーク発行冊子「離職された皆様へ」を受領しました。
  • 概要
    雇用保険(失業手当)を受け取るために必要な書類です。
    離職票には有効期限はありませんが、失業給付の申請は離職後1年以内に行わなければなりませんので、離職票が届いたら、早めにハローワークへ行きましょう。
    私の場合、退職後17日目にハローワークへ行きました。
画像:離職票-1
画像:離職票-2
画像:離職された皆様へ

2. 源泉徴収票

  • 受取時期
    退職後しばらくしてから郵送されます。
    私の場合、退職後20日目に届きました。
  • 概要
    確定申告時に使用する書類です。
    サラリーマン時代は会社で行われていた年末調整ですが、退職時期や退職後の状況によっては、個人で確定申告を行う必要があります。
    私は確定申告を予定しており、e-Taxでは「書面で交付された年末調整済みでない源泉徴収票の入力」で使用するため、大切に保管します。

まとめ

退職時には多くの書類をやり取りします。各書類の役割や提出・受け取りのタイミングを理解し、必要な手続きを確実に行うことが大切です。この記事が、退職時の書類に関する不安を解消する手助けとなれば幸いです。

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