「退職願」を提出するまでの流れと「退職届」との違い

「退職願」を提出するまでの流れと「退職届」との違い 退職
記事内に広告を含む場合があります

52歳で退職を決意し、会社の規定に沿って「退職願」を提出した私の経験をもとに、退職を伝える際の手順や注意点をお伝えします。退職を考えている方にとって、形式や手続きは意外と迷うもの。この記事では、「退職願」と「退職届」の違いや、どのように進めるべきかについても詳しく解説します。

「退職願」と「退職届」の違いとは?

退職に関連する書類として、よく耳にする「退職願」と「退職届」。これらには明確な違いがあります。

  • 退職願:
    自分の意思で退職を希望する旨を会社に申し出る書類です。退職願は提出後も撤回できる可能性がありますが、これは会社側が認める場合に限られます。
    : 「〇月〇日付で退職を希望します。ご承認いただければ幸いです。」
  • 退職届:
    会社に対し、正式に退職を通知する書類です。一度提出すると撤回が難しく、確定的な意思を示します。
    : 「〇月〇日付で退職いたします。」

どちらを出せばいいの?
退職願」か「退職届」のどちらを提出すべきかは、会社の規定に従います。私の場合は「退職願」のフォーマットが会社指定で用意されており、「退職届」は不要でした。まずは上司や総務に確認することをおすすめします。

私が「退職願」を提出するまでの流れ

1. 退職を決意

退職を考え始めた理由や心境については、以下の記事で詳しく解説しています。

※「52歳で退職を決意した理由とその後」をご覧ください。

2. 伝える内容を整理

退職を伝える際には、自分の考えを明確に整理し、前向きな理由を伝えることが重要です。以下は、私が準備した内容です。

  • 退職の理由は前向きに
    引き留められる可能性を減らすため、不満を強調するのではなく「やりたいことを見つけた」「新たなチャレンジをしたい」といった前向きな理由を伝えます。
  • 具体的な退職時期の提示
    退職希望時期を3か月後の9月末とし、理由やその後の計画も簡潔に説明します。

事前準備した内容は次の通りです。(地理的な都合で、電話で退職の意思を伝えます。)

伝える内容

お疲れ様です。xxです。少しお時間よろしいでしょうか。結論から申し上げますと、退職の意思をお伝えするためにお電話しました。将来の方向性を考えた結果、新たなチャレンジをする決意をしました。次のステージとして、期間と予算を決めて、新たなキャリアを実現する準備に取り組みたいと考えています。これまでの経験を通じて、会社での成長や学びを得ることができ、感謝しています。この決断の先は未知ですが、前向きな気持ちでチャレンジしたいと思っています。年齢と体力面を考慮して、早めに行動したいと思っていますので、3ヶ月後の9月末をもって退職したいと考えています。今後、どのように進めていけばよいかご相談させていただければと思います。

また、今後の退職手続きについても確認します。ちなみに会社の就業規則によれば「退職願」を出すと書かれていました。

就業規則 ー 退職手続

第 xx 条 従業員が自己の都合により退職しようとするときは30日前迄に、その理由を付した退職願を所属長を経て会社に提出しなければならない。

3. 口頭で退職を通知

7月初旬、ついに意を決して時間を見計らい直属の上司に電話をしました。話す内容をあらかじめ準備していたおかげで、緊張しながらもスムーズに伝えることが出来ました。私の意思を尊重していただき、穏便に退職への道を歩み出しました。

上司からは、「今の仕事を続けながらチャレンジして目処が立ってから退職してもいいのでは?」と提案を受けましたが、時間を確保して進めていきたいという意思を伝えました。

また、「退職時期を年内や年度末まで伸ばすことは出来ないか?」と相談されますが、年齢・体力から早く行動したい意思を伝えました。

今後の手続きは、「退職願」のフォーマットがあるので、急ぐ必要はありませんが、提出はお願いしますと言われました。

4. 退職日の決定

9月末退職するつもりでしたが、10月1日から転職先に入社しないならば、残りの有休を消化して退職するのが通例とのこと。全ての有休を消化しても良いし、10月31日で退職としても良いとのことで、多少有休を捨てることにはなりますが、気持ち的に区切りをつけやすい10月31日を退職日とすることにしました。一ヶ月間の有休消化により、次のステップに向けた準備期間を持つことができ、心に余裕が生まれました。ただし、退職した今思えば、お金のために有給休暇全てを消化して給料をもらっておけば良かったと少し後悔しております。

5. 会社指定のフォーマットを入手して記入

会社規定の「退職願」フォーマットを入手し、以下の内容で記入しました。
退職願のサンプルを次項に掲載しますので参考にしてください。

住所氏名以外の記載内容は次の通りです。提出は退職まで3ヶ月を切った8月1日にしました。

  • 理由  : 一身上の都合
  • 退職日 : 20xx年10月31日
  • 日付  : 20xx年8月1日

6.提出

記入済みの「退職願」は郵送で提出しました。提出は急がないと言われましたが、退職日から逆算して約3ヶ月前に提出することで、気持ちの整理をつけました。

退職願」に加えて、「誓約書」「退職所得申告書」も同封したことと、手渡しではなく郵送であることから、特に「退職願」だけ封筒に入れることはせずに提出しました。

退職願のサンプルを公開

以下は、実際に私が使用したフォーマットを基にしたサンプルです。PDF形式でダウンロード頂けます。ご自身の状況に応じてカスタマイズしてください。

退職願サンプル(PDF)
退職願サンプルをダウンロード

注意事項:

  • 必ず自分の会社の規定を確認してください。
  • 本サンプルは参考用として提供します。実際の使用に際しての責任は各自でご対応ください。
  • 代表取締役社長の上には、会社名を忘れずに記入してください。

まとめ

退職願」の提出は、退職手続きの第一歩です。適切なタイミングで適切な形式を守ることで、スムーズに進めることができます。この記事が、退職を考えている方の参考になれば幸いです。

タイトルとURLをコピーしました