サラリーマンとして約30年間働いてきた私が、52歳の夏に退職を決意し、秋には無職になりました。健康なうちにやりたいことに挑戦したいと考え、会社員としての安定を手放す決断に至るまでの気持ちの変化を振り返ります。
この記事が、人生を見つめ直している50代の方々の参考になれば幸いです。
この記事がおすすめな人
- 50歳前後で、60歳還暦前にこれからの人生を見直そうと考えている方
- 無職期間中に収入が途絶えても、数年間を支えられる経済基盤がある方
- 未婚の方、またはご家族とじっくり相談した上で退職を考えられる方
私自身、未婚であることが退職の決断をしやすい要因の一つでした。それぞれの環境や状況は異なると思いますが、この記事が少しでも参考になればうれしいです。
「就職するのが当たり前」と思い込んでいた日々
40代後半の頃、環境を変えたいと思いながらも、安定を最優先して人生最後のつもりで転職活動を行いました。内定を得たものの、年収が30%減るという条件に抵抗を感じ、結果的に転職を断念。現状維持を選択しました。
当時は、「退職するなら次の就職先を見つけてから」という考えにとらわれ、収入を減らす選択肢は一切考えられませんでした。環境への不満を抱えつつ、将来のお金の心配を優先していました。
50代で訪れた気持ちの変化
50歳を迎えると、毎年が定年へのカウントダウンのように感じられるようになりました。父の他界や、仕事内容の変化、そして年齢を重ねる中での価値観の変化も加わり、心が少しずつ動いていきました。
60代で亡くなった有名人のニュースも身近に感じる年代になり、「健康で限られた時間をもっと有意義に使いたい」という思いも強くなりました。
「このまま定年まで今の環境で過ごしていいのか」「やりたい生活を後回しにして後悔しないのか」といった疑問が強くなり、次第に環境を変えたい気持ちが高まってきました。
当初は転職を再考しましたが、親の将来的な介護や生活環境を考えると、時間にゆとりのある生活が理想だと考えました。そこで、今までの知識や趣味を活かして個人事業主を目指す道が理想的だと思うようになり、サラリーマンとして転職先を探さなければならないという私の固定観念から解放され始めたのです。
52歳退職の決断
52歳でもし失敗しても、60歳まであと8年しかないので、チャレンジするリスクは低くなってきました。健康なうちに環境を変えたいという気持ちにプラスして、チャレンジしてみたいとう気持ちがさらに私の背中を押しました。
最終的には「お金よりも時間を大切にしたい」というシンプルな思いが私の背中を押しました。やらずに後悔するよりも、やって後悔したほうがいい。そう考え、自由な時間を手に入れるために個人事業主として挑戦する道を選びました。
不安と期待が交錯する中、資金計画や生活予算を見直し、「予算と期限を決めてチャレンジしたい」という自分の中で結論に至りました。
決断を後押ししてくれた人々の言葉
退職の最終決断を下す前に、私が相談したのは仕事関係ではなく、利害関係のない仲間たちでした。慰安旅行や電話での相談を通じて、多くのアドバイスをいただきました。

やりたいことをやって、職に困ったら相談にのるよ

やりたいことはやった方が良い

失敗を恐れずに、成功するために進んだ方が良い。失敗しても糧になる
これらの言葉が私の背中を押し、最後の決意につながりました。
退職に向けての行動
決断したら、自分の責任で突き進むのみです。
9月末に退職する予定で、その3ヵ月前に行動を開始しました。上司に意思を伝え、退職届の準備に取り掛かりました。詳細は、以下の記事にまとめています。
退職届に関する記事はこちら
退職後の気持ちはどうなったか
退職後は、これまで感じていたストレスから解放され、時間的な自由を手にしました。一方で、無職なので収入が途絶える不安や新たな挑戦へのプレッシャーもあります。
それでも、「自分で選んだ道を歩んでいる」という実感があり、後悔はありません。
一年後
一年後の心境については、今後の記事で改めてお伝えする予定です。この記事を読んでくださった方々にも、自分自身の人生を見つめ直すきっかけを提供できれば幸いです。