私が受講したeラーニング職業訓練では、各自の学習と並行して、2か月に1回ほどのペースで合計3回の「キャリアコンサルティング」がZoomで行われました。
キャリアコンサルティングでは、就職支援で作成したジョブ・カードを使って、訓練校を通じて案内された外部のキャリアコンサルタントと個別に面談します。就職についての希望や悩みなどを相談しながら、3回の面談を通して自分の就職活動の方針を具体化していく良い機会になりました。
キャリアコンサルティングは事前に調整した日時に実施されるため、忘れずに参加することが重要です。
この記事では、eラーニング職業訓練のキャリアコンサルティングについて、全3回でどのようなことを行ったのか、私の体験をもとに紹介します。
これからeラーニング職業訓練を受講される方の参考になれば幸いです。
※この記事は私の体験に基づいています。訓練校や訓練コースによって、キャリアコンサルティングの実施回数や内容、運用が異なる場合がありますのでご了承ください。
職業訓練受講開始までの流れ(時系列でおさらい)
職業訓練の受講開始までの流れについては、これまでの記事で詳しく紹介してきました。ここでは時系列で簡単に振り返ります。
| No. | ステップ | 概要 |
|---|---|---|
| 1 | 職業訓練相談1回目 | ハローワークで説明を受け、希望訓練を探すことに。 |
| 2 | 職業訓練相談2回目 | ハローワークで相談し、eラーニングを検討。 |
| 3 | 願書交付 | ハローワークで「受講申込書 様式C-1」を交付。次回認定日に提出。 |
| 4 | 願書受理 | ハローワークで受講申込書の完成版を受け取り、訓練校へ郵送。 |
| 5 | 願書郵送 | 訓練校へ「受講申込書 様式C-1」一式を郵送。 |
| 6 | 面接と合格 | リモート面接後、約1週間後に合格通知。 |
| 7 | 合格後の手続き | ハローワークへ合格を報告。次は開講日前日に来所。 |
| 8 | 開講日7日前 | 訓練校から開講日前日までに準備する内容が案内された。 |
| 9 | 開講日前日 | ハローワークで就職支援計画書交付。認定日が指定来所日へ変更。 |
| 10 | 開講日当日 | Zoomで入所式とオリエンテーションを受講。いよいよ訓練開始。 |
開講後から6か月後の修了式までは、次の内容を順次対応していきます。
- eラーニング受講とテスト :訓練期間を通して継続
- 対面指導 :週1回
- 就職支援 :期間中3回
- キャリアコンサルティング :期間中3回 ← 今回ご紹介する記事です
- ハローワーク来所日 :月1回
- 個別の就職指導面談 :対象者のみ数回
開講後、事前に調整した日時に、Zoomによる個別のキャリアコンサルティングが行われました。ここからは、全3回のキャリアコンサルティングで実際にどのようなことを行ったのか、私の体験をもとに紹介します。
eラーニング職業訓練のキャリアコンサルティング
キャリアコンサルティングの全体像
私が受講した訓練では、eラーニングによる学習とは別に、2か月に1回ほどのペースでキャリアコンサルティングが行われました。主な特徴は次の通りです。
- 訓練期間中に合計3回、事前に調整した日時にZoomで実施
- 1回のキャリアコンサルティングは30~40分程度(枠は1時間確保)
- 訓練校を通じて案内された外部のキャリアコンサルタントが担当
- キャリアコンサルタント1名と1対1で個別に実施
- 開始前に最新のジョブ・カードをメールで送信
- 終了後、キャリアコンサルタントが記入したジョブ・カードがメールで返送
- 3回の面談を通して、就職についての希望や今後の方針を整理
キャリアコンサルティングの日時
キャリアコンサルティングの実施日は、あらかじめ「推奨訓練日程計画書」に記載されていました。対面指導とは異なり、受講生が1対1でキャリアコンサルタントと面談するため、1回のキャリアコンサルティングにつき複数の実施日が設定されていました。
キャリアコンサルティングでは、就職支援で作成したジョブ・カードを利用するため、実施日は就職支援より後に設定されていました。
実施日の数週間前になると、訓練校から受講生ごとに1時間の面談枠を割り当てた予定表がSlackで案内されました。指定された日時で問題なければそのまま承諾し、都合が悪い場合は希望日時を伝えて、他の受講生と入れ替える形で調整することもできました。
個別に決まった面談日の数日前には、ZoomリンクとミーティングIDがキャリアコンサルタントからメールで案内されました。
面談枠は1人1時間確保されていましたが、面談開始時には「基本的に30~40分の面談」と案内され、実際の面談もその程度の時間で終了しました。面談では、事前に私の情報を確認したうえで話をしてくれている印象でした。
キャリアコンサルティングの内容
1回目のキャリアコンサルティングは、就職支援の数週間後に行われ、その後は約2か月ごとに開催されました。
キャリアコンサルティングはZoomを利用し、キャリアコンサルタントと1対1で行います。そのため、面談中はマイクとカメラをONにして参加しました。

ここからは、全3回のキャリアコンサルティングで実際にどのようなことを行ったのか、順番に紹介します。
1回目|趣旨説明と状況共有
キャリアコンサルティングに先立ち、就職支援で作成したジョブ・カードをメールで送信しました。
初めてのキャリアコンサルティングでは、まずキャリアコンサルタントの自己紹介があり、続いてキャリアコンサルティングの趣旨について説明を受けました。
キャリアコンサルタントは答えを決める人ではなく、一緒に考えるサポート役であり、あくまで相談者本人の考えを尊重しながら今後の就職活動に活かしていくとのことでした。「話せる範囲で正直に相談してください」と言われ、面談が始まりました。
面談では、現在の訓練の状況や就職についてどのように考えているのか、希望する働き方や条件などを伝えました。この時点では今後の働き方についてまだ明確に決めていたわけではなく、自分の希望を伝えながら相談しました。
キャリアコンサルタントからは、キャリアコンサルティングは就職についての考えを言語化する機会でもあるので、残り2回も質問や相談の場として有効に活用してほしいとの話がありました。
また、給与面だけでなく働き方の条件も重視したいという希望についても受け止めてもらい、希望に近い求人があれば条件を確認・相談してみることや、経験を活かせる求人とマッチングする可能性もあるので、タイミングや縁も大切だといった話がありました。
こちらの希望を否定するのではなく受け止めてもらえたため、就職活動について前向きに考えられる面談となりました。1回目のキャリアコンサルティングは約30分で終了しました。
数日後には、キャリアコンサルタントのコメントが追記されたジョブ・カード(様式1-1 キャリア・プランシート第2面)がPDFで返送されました。コメントの内容は次のようなものでした。
大切にしたいことが明確なので、その実現に向けて求人情報を定期的に確認しながら、学習と求職活動を進めていきましょう。
2回目|就職活動の悩みや疑問を相談
事前に送信するジョブ・カードは前回から変更点がなかったため、1回目と同じものを送信して面談に臨みました。
今回も最初に、キャリアコンサルタントは一緒に考えるサポート役であり、相談者本人の考えを尊重しながら今後の就職活動に活かしていくこと、話せる範囲で正直に相談してほしいとの説明がありました。
就職活動の状況については、前回から大きな変化はなく、自分のペースで検討を続けていることを伝えました。前回の面談で「質問などをして有効に活用してください」と言われていたため、今回はいくつか聞きたいことを用意していました。
■ジョブ・カードは就職活動で使うのか?
一般的な就職活動では履歴書や職務経歴書を提出することが多く、ジョブ・カードそのものを求められることはあまりないとのことでした。今後のキャリアについて整理するためのツールとして活用するとよいとのことです。
■ジョブ・カードの内容は添削してもらえるのか?
希望すれば添削することもできるとのことでした。私のジョブ・カードについてはしっかり書けているとのことで、その内容を職務経歴書にも反映し、具体的なエピソードとして書いていくとよいとアドバイスをもらいました。
■求人はハローワークと民間の求人サイトの両方で探した方がよいのか?
ハローワークにしか求人を出していない企業もあるため、ハローワークも活用した方がよいとのことでした。民間の求人サービスも複数確認するなど、一つに絞らず多角的に求人を探すことを勧められました。
■相談内容は訓練校にも共有されるのか?
訓練校へ報告する内容はあるものの、伝えてほしくない内容については共有しないとの説明でした。
■自分のペースで就職活動を進めてもよいのか?
この頃になると、訓練校から就職活動について確認される機会が増え、私は少しプレッシャーを感じるようになっていました。そのことを率直に相談したところ、職業訓練という制度上、どうしても就職についての話は増えてくるものの、自分のペースで進めて構わないとのことでした。訓練修了が近づくにつれて就職活動について聞かれることが増える可能性はあるものの、それに振り回されず、自分がやりたいことを考えながら進めていけばよいとのことでした。
また、求人情報は定期的に確認し、可能であれば練習も兼ねて何社か応募してみることを勧められました。自分のペースを大切にしながらも、就職する意思はきちんと示していくとよいとのアドバイスでした。
訓練校から就職活動について聞かれることに少し不安を感じていた時期だったため、こちらの事情や考えを受け止めてもらい、焦らず進めてよいと言ってもらえたことは安心につながりました。
2回目のキャリアコンサルティングは約40分で終了しました。
数日後には、キャリアコンサルタントのコメントが追記されたジョブ・カードがPDFで返送されました。コメントの内容は次のようなものでした。
希望する働き方や仕事につながるよう、焦らず学習と求職活動を進めようと考え、行動している。
3回目|働き方の条件と今後の方針を整理
事前に送信するジョブ・カードは今回も変更点がなかったため、1回目と同じものを送信して面談に臨みました。
今回も最初に、キャリアコンサルタントは一緒に考えるサポート役であり、相談者本人の考えを尊重しながら今後の就職活動に活かしていくこと、話せる範囲で正直に相談してほしいとの説明がありました。
就職活動の状況については、まだ応募まで進んでいないことを伝えました。一方で、これまで仕事について考えてきた中で、職種や業種よりも自分の時間を優先した働き方をしたいという考えが次第に固まってきたことも話しました。
希望する職種だけで探すとなかなか条件に合う求人が見つからなかったため、派遣会社を利用して探すことについて相談しました。キャリアコンサルタントからは、まずは登録して希望条件を伝えてみてもよいのではないかとのアドバイスがありました。求人ありきではなく、人に合わせて仕事を紹介してもらえる場合もあるとのことでした。
また、就職活動が進んでいないことについて訓練校から厳しい話をされたことも相談しました。キャリアコンサルタントからは、訓練校にも事情があるのだろうとしつつ、周囲に振り回されず、自分が目指す働き方に向けて進めていけばよいとの話がありました。
最後にほかに相談したいことがないか確認されましたが、今回は特になかったため、これで3回のキャリアコンサルティングは終了となりました。最後に「健康に気をつけて頑張ってください」と声をかけてもらいました。
3回目では、これまで漠然としていた希望から、職種や業種だけにこだわらず、勤務時間などの条件を優先して仕事を探すという方向へ、自分の考えを整理することができました。こちらの事情も受け止めてもらい、次の行動につながる面談となりました。
3回目のキャリアコンサルティングは約35分で終了しました。
数日後には、キャリアコンサルタントのコメントが追記されたジョブ・カードがPDFで返送されました。コメントの内容は次のようなものでした。
家庭と仕事を両立できる働き方を目指し、派遣会社への登録を進めながら、職種や業種の幅を広げて引き続き仕事を探している。
3回のキャリアコンサルティングを受けた感想
キャリアコンサルタントは、事前に送付したジョブ・カードなどから私の状況を確認したうえで面談に臨んでくれている印象がありました。毎回こちらの考えを否定することなく話を聞いてもらえたため、相談しやすかったです。
訓練開始当初は、これまでの経験を活かせる職種を中心に仕事を探そうと考えていました。しかし、訓練期間中に今後の働き方について考える中で、次第に職種だけでなく、自分の時間を確保できる働き方を重視したいと思うようになりました。
3回のキャリアコンサルティングでは、その時々で考えていることや迷っていることを話すことで、自分が仕事に何を求めているのかを言葉にして整理することができました。最終的には職種や業種の幅を広げ、派遣なども含めて希望する勤務条件に合う仕事を探していく方向へ考えがまとまっていきました。
キャリアコンサルタントという専門家に定期的に相談できたことは、自分だけで考えていた就職活動を整理し、今後の方向性を考える良い機会になりました。
キャリアコンサルティングの注意点
eラーニングは自分の都合に合わせて学習できますが、キャリアコンサルティングは事前に調整した日時への参加が必要です。特に次の点には注意が必要です。
- キャリアコンサルティングの日時を忘れず、開始時間までにZoomへ接続する
- 無断欠席や遅刻をしないよう、スケジュールを自己管理する
- 事前にジョブ・カードを提出する
キャリアコンサルティングは、専門家と1対1で就職について相談できる良い機会です。ただし、面談時間は30~40分程度と限られているため、事前に聞きたいことや相談したいことを整理しておくと、より有効に活用できます。
まとめ
今回の記事では、eラーニング職業訓練のキャリアコンサルティングについて、開催日時や参加方法、全3回で行われた内容などを、私の体験をもとに紹介しました。
キャリアコンサルティングでは、就職についての希望や悩みをキャリアコンサルタントと1対1で相談することができました。3回の面談を通して、その時々で考えていることを話すことで、自分が仕事に何を求めているのかを整理する良い機会になりました。
私自身も、訓練期間中に今後の働き方について考えが変化していきました。キャリアコンサルティングで定期的に自分の考えを言葉にすることで、最終的には職種や業種だけにこだわらず、勤務条件を重視しながら仕事を探していく方向へ考えを整理することができました。
これからeラーニング職業訓練を受講する方は、訓練校によっては通常のeラーニングとは別に、事前に調整した日時に参加するキャリアコンサルティングが行われる場合があることも知っておくと安心です。せっかく専門家と1対1で相談できる機会なので、聞きたいことや悩んでいることを事前に整理して、有効に活用することをおすすめします。

