職業訓練の開講後、講義受講で利用するのは「eラーニングシステム(LMS)」です。Slackで訓練校からURLとログイン用のアカウント情報が配布され、各コマの受講やテストをこのシステム上で進めていきます。
重要なのは、規定の受講時間を満たすこと、そしてテストに合格することです。
この記事では、eラーニングシステムにログインして行う内容について、受講の仕組み・カリキュラム・受講時間の管理・テストのルール・利用上の注意点 を、私の体験をもとにまとめました。
これから職業訓練を受講される方の参考になれば幸いです。
※この記事は私の体験に基づいています。訓練校や利用するeラーニングシステムによって運用が異なる場合がありますのでご了承ください。
職業訓練受講開始までの流れ(時系列でおさらい)
職業訓練の受講開始までの流れについては、これまでの記事で詳しく紹介してきました。ここでは時系列で簡単に振り返ります。
| No. | ステップ | 概要 |
|---|---|---|
| 1 | 職業訓練相談1回目 | ハローワークで説明を受け、希望訓練を探すことに。 |
| 2 | 職業訓練相談2回目 | ハローワークで相談し、eラーニングを検討。 |
| 3 | 願書交付 | ハローワークで「受講申込書 様式C-1」を交付。次回認定日に提出。 |
| 4 | 願書受理 | ハローワークで受講申込書の完成版を受け取り、訓練校へ郵送。 |
| 5 | 願書郵送 | 訓練校へ「受講申込書 様式C-1」一式を郵送。 |
| 6 | 面接と合格 | リモート面接後、6日後に合格通知。 |
| 7 | 合格後の手続き | ハローワークへ合格を報告。次は開講日前日に来所。 |
| 8 | 開講日7日前 | 訓練校から開講日前日までに準備する内容が案内された。 |
| 9 | 開講日前日 | ハローワークで就職支援計画書交付。認定日が指定来所日へ変更。 |
| 10 | 開講日当日 | Zoomで入所式とオリエンテーションを受講。いよいよ訓練開始。 |
開講翌日から6か月後の修了式までは、次の内容を順次対応していきます。
- eラーニング受講とテスト :訓練期間を通して継続 ← 今回ご紹介する記事です
- 対面指導 :週1回程度
- キャリアコンサルティング :期間中3回
- 就職支援 :期間中3回
- ハローワーク来所日 :月1回
- 個別の就職指導面談 :対象者のみ数回
本記事では、この中でも「eラーニング受講とテスト」について紹介します。開講翌日からは、eラーニングシステムを利用した講義が始まります。なお、対面指導やキャリアコンサルティングなどについては、別記事で紹介予定です。
ここからは、私が実際に利用したeラーニングシステムの内容や受講の流れについて紹介します。
eラーニング受講システム
eラーニングシステムの全体像
eラーニングでは、動画を各自の都合に合わせて視聴しながら学習を進めます。
受講は次のような特徴がありました。
- 1コマの受講期間は、授業内容に応じて5~11日間
- 1コマあたりの動画規定受講時間は20時間が基本。規定時間以上の動画視聴(受講記録)が必要
- 職業訓練期間(6か月間)は合計24コマで構成
- 約1か月で教科書1冊のペースで進行
- 各コマの最終日に習熟度確認テストを実施
- 月1回、当月の学習範囲を対象とした成績考査を実施
- 修了式当日に、半年間の学習内容を対象とした修了考査を実施
アクセス方法
訓練開講日に、事務連絡用として利用するSlackへ、eラーニング受講システムのURLとログイン用アカウント、初期パスワードが通知されます。
ChromeなどのWebブラウザでURLを開き、初回ログイン時に初期パスワードを変更すると利用開始できます。
下記は、実際の画面を参考に作成したログイン画面のイメージです。

動画リストと訓練日程
eラーニングシステムにログインすると、トップ画面に受講可能な講義動画の一覧が表示されます。講義は1コマ(5~11日間)ごとに区切られており、受講開始日になると対象の動画が公開される仕組みです。
開講直後は1コマ目だけが表示されます。2コマ目になると1コマ目と2コマ目、3コマ目になると1~3コマ目というように、受講時期に応じて視聴可能な動画が追加されていきます。

過去に受講した動画は、復習のためにいつでも見返すことができました。一方、これから受講する講義動画は視聴可能な時期になるまで一覧には表示されません。そのため、6か月分すべての動画が最初から表示されるのではなく、その時点で受講すべき動画だけが表示される仕組みでした。
講義動画の内容
基本的には、利用する教科書に沿った内容で、各章ごとに講義動画が用意されていました。1コマ内にあるすべての動画を視聴することで、そのコマの規定受講時間を満たせるように構成されていました。
ただし、教科書の内容を解説している時間は、1本約5時間の動画に対して長くても1時間程度でした。残りの時間は、「教科書を復習してください」「分からないところを読み直しましょう」といったスライドが表示されるだけで、各自が教科書を読み返したり復習したりする時間となっていました。
eラーニングのため、講師がリアルタイムで受講状況を確認しているわけではありません。ログインしたまま他のことをすることもできる環境だったため、実際にどれだけ学習に取り組むかは受講者自身の自己管理に委ねられていました。
受講時間の管理
最も重要な受講時間の管理方法について説明します。
訓練は、おおよそ1週間単位で受講ユニットが設定されます。各ユニットには規定受講時間が設定されており、ユニット最終日までに規定時間を超えて受講する必要がありました。
その受講時間は、今回のeラーニングシステムでは、ログインしてからログアウトするまでの時間が対象でした。講義動画の再生時間だけが受講時間として計測される仕組みではありませんでした。
このため、規定受講時間を満たすだけであれば、ログインしておくだけでよく、長時間の講義動画を全て再生する必要はないため受講する側としてはとても助かる仕組みでした。ただし、一定時間操作がない場合は自動的にログアウトされる機能があったため、その点は注意が必要です。
受講時間の管理は、今回受講したeラーニングシステムではシステム上で確認することはできません。そのため、訓練校からも各自で受講時間を管理し、規定時間を満たすよう案内がありました。受講時間の正式な記録は訓練校側が管理していました。ユニット終了数日前には、規定時間に達していない受講生へSlackで現在の受講時間と不足時間が通知されていました。そのため、残りの時間で不足分を受講すれば規定時間を満たすことができました。
このように規定受講時間をクリアすることは難しくありませんでした。一方で、規定受講時間が不足すると指導の対象となり、改善が見られない場合は退校となることもあるようです。
テスト・考査について
習熟度テスト
各コマの最後には習熟度テストが実施されます。最初は「難しいのでは?」と心配していましたが、実際には教科書の該当箇所をヒントから探せば答えられる問題がほとんどでした。内容を暗記していなくても、落ち着いて教科書を確認すれば十分合格できるレベルでした。一部考える問題もありましたが、合格点を取ることは難しくありませんでした。
- 各コマの最後に実施。受講指示当日の24時間限定でシステムに表示。
- 受験は当日1回のみ。
- 3択式で、配付資料には教科書の答えが掲載されている箇所のヒントあり。
- 回答後すぐに採点結果を確認可能。
- 問題数20問で制限時間は25分。
- 80点以下または未受験は追試(追試の詳細は未経験)。
- 3回連続で不合格の場合は退校処分。
成績考査
成績考査は各教科書の学習が終わるごとに実施されます。習熟度テストより出題範囲は広くなりますが、問題の傾向は同じで、配付資料のヒントを参考に教科書を確認すれば十分対応できる内容でした。
- 各教科書の学習終了ごとに実施され、合計5回。
- 習熟度テストより出題範囲が広くなり、選択肢も3択から4択になります。
- 問題数20問で制限時間は60分。
- 60点以下または未実施は追試となります。
- 不合格でも退校にはなりませんが、成績不振が続く場合は講師から指導を受けることがあります。
修了考査
修了考査は修了式当日に実施される、半年間の学習内容すべてを対象としたテストです。出題範囲は広くなりますが、配付資料のヒントを参考に教科書を確認すれば十分対応できるレベルでした。
- 修了式当日に1回のみ実施。
- 出題範囲は半年間の学習内容すべて。
- 問題数20問で制限時間は60分。
- 60点以下または未実施は追試となります。
当日はまずZoomで全員の点呼が行われ、そのままZoomに接続した状態で各自のパソコンから60分間の修了考査を受験しました。テスト終了後、そのまま修了式が始まる流れでした。テスト中はシステム上に残り時間が表示されるため少し焦りましたが、私は30分ほど時間を残して終了することができました。

eラーニングシステム利用上の注意点
eラーニングでは、自分の都合に合わせて受講できる一方、受講時間やテスト・考査の日程は自分で管理する必要があります。講師からSlackなどで案内はありますが、期限内に受講・受験するのは受講生本人です。
- 各ユニットの規定受講時間と終了日を確認する。
- テストや考査の実施日を忘れずに管理する。
- 受講後は正しくログアウトし、受講時間を記録しておく。
- 規定時間の不足や未受験を放置しない。
自由度が高い反面、自己管理と期限厳守が欠かせない仕組みだと感じました。
まとめ
今回の記事では、eラーニング職業訓練の受講システムとテストの仕組みについて紹介しました。ログイン方法や受講時間の管理、各種テストや考査には一定のルールがありますが、内容自体は特別難しいものではなく、指示に沿って計画的に進めれば十分対応できる仕組みでした。
これからeラーニング職業訓練を受講する方は、「自己管理」と「期限厳守」の2点を意識して取り組めば、安心して学習を進められると思います。

